Googleの目的から、Googleが必要とするSEOを考えてみる
「SEOを意識したホームページ制作」
上記のフレーズが飛び交い、今や当たり前と言われてもおかしくないくらいに「SEO」という考え方が一般化してきました。
しかし、それと同じくらいSEO=テクニックという誤った認識も広がってしまっているのを感じる、今日この頃です。
タイトルは何文字以内でキーワードを手前に持ってきて~~~etc etc...
キーワードを文中に何%使いましょう~
相互リンクを頑張りましょう~
もちろんそれらのテクニックがSEOとして効果がでるケースは多々あります。
が、長期的に考えるとどうでしょうか?
これらの「小手先のテクニック」に頼った結果、パンダアップデートやペンギンアップデートに右往左往することになってしまってる方が多いのが、最近の傾向です。
逆に、パンダアップデートやペンギンアップデートに悩まされていないサイトとはどういうサイトか?
また、今後永続的にGoogleから評価を受け続けるようなサイトはどんなサイトか?
=Googleが今後も好むサイトとはどんなサイトでしょうか?
Googleの目的を紐解きながら考えてみたいと思います。
Googleは何のために検索エンジンを提供しているかを考える
Googleは慈善事業でもなく、あくまでも一企業です。
決して無償で機能を提供しているわけではなく、商業的な側面も大いにあるわけです。
そんなGoogleの収益の大本は何か知ってますか?
Googleの収益源の9割以上は広告です。
参考: ところでGoogleってどうやってあんなに稼いでるの? - アンテナ立てて
ではどの様に広告で稼いでいるのでしょうか?
それは検索結果に表示されるGoogle Adwords広告だったり、一般コンテンツに掲載されるGoogle Adsenseの広告、YoutubeのページにもGoogle Adsenseの広告が表示されていますね。
これらの広告を見てもらうために、Googleは消費者にとって何度も利用してもらえるような、有益なサービスを発信し続ける必要があります。その中の大きなひとつが、世界で一番の精度と評価されている、検索エンジンの提供なのです。
消費者に好まれる検索エンジンとは?
Googleがリピーターを作るためには、消費者が次も使いたくなるような検索エンジンを提供する必要があります。
そのために、Googleは日夜どの様な検索システムが消費者にとって好まれるかを研究し続けています。
ここで検索エンジンが何を提供するのかを振り返ってみましょう。
検索エンジンの価値は、消費者が知りたい情報をピンポイントで提供することです。
そのために検索エンジンが処理すべき内容とはなんでしょうか?
それは、消費者にとって有益な情報を発信するウェブサイトを適切に判定して検索結果として提供することです。
そこから逆算して確定的なこと。
それは、Googleは消費者にとって有益なウェブサイトを収集したがっているということです。
不変的に確定している、Googleが求めているSEO
既に答えは出ていますが、それは 消費者にとって有益な情報を発信する ということです。
小さなSEOテクニックに惑わされる前に、 消費者が貴社からどんな情報を求めているか、また、貴社が消費者に何を提供できるか を考えてみてください。
最近よく言われている「コンテンツSEO」の根本は、この考え方です。
それらは後々、タイトルにキーワードを詰め込んだだけのページよりも、Googleは高く評価をしてくれるはずです。
2013年も日本で使用率の高い解像度は「ワイド型(横幅1366px)」
世界中のパソコン利用者の情報を収集して公表しているStatCounter Global Statsの集計によると、2012年2月~2013年2月における、日本で最も使用率の高い解像度は「WXGA 1366px X 768px 15.6インチ」とのことです。
Top 10 Screen Resolutions in Japan from Mar 2012 to Feb 2013 | StatCounter Global Stats
さらにWXGA以上で統計を取ると、2013年3月現在では約53%のユーザーがワイド型を使用しています。
テレビと同様、パソコンのディスプレイもワイド型が主流へ
WXGA以上のワイド型における使用率の推移は
2009年 ・・・ 20.7%
2010年 ・・・ 24.9%
2011年 ・・・ 42.3%
2012年 ・・・ 50.6%
と、右肩上がりで増えています。
Top 10 Screen Resolutions in Japan from 2008 to 2013 | StatCounter Global Stats
それでもサイトデザインの形は、まだまだ数年は変わらない
それならサイトデザインもワイド型に対応しなければいけないのでは?と考えるところですが、恐らくサイトデザインのフォーマットは、まだまだ数年間、標準型に合わせた従来のものとなることが推測されます。
理由は以下の通りです。
1.日本の傾向として、少数へのユーザビリティを重要視させたがる
これ代表的な例が、多くの制作者を悩ませてきた「Internet Explorer 6への対応へのニーズ」ですね。
今ではさすがにあまり話を聞かなくなりましたが、使用率8%(しかも、恐らくその大半が制作者による動作テストで使われていた使用率ではないか?との声がある)を切った2年前ほどでも、対応を望む声が強かったものです。
たった8%、されど8%。お客様に不便な思いをさせたくないという日本人らしい考え方から、どうにか対応してくださいというご意見が多かったものです。
ワイド型にデザインが移行するということは、標準型では横幅が足りないため、横スクロールが発生してしまいます。
それが見づらいという意見から、恐らくこれもInternet Explorer6と同じ様に、まだまだ世間では切り替えのタイミングには至らないと推測できますね。
2.家庭用PC普及時から続く、15年以上に渡る「標準型サイズのデザイン」というスタンダードからの変化
標準型サイズのウェブデザインは、インターネットの普及時より続いています。
その中でも 1024px X 768px というサイズは、実に10年以上に渡り、使用率がトップでした。
なので、日本で一番閲覧数が多いといわれているYahoo!JAPANでも、未だに上記の1024px X 768pxに対応したデザインとなってますね。
日本のウェブデザインは、世界から見ると保守的といわれています。
アメリカ人のデザイナーが「日本のウェブデザインは2003年で止まっている」と表現することもあるほどです。
参考:
日本のウェブデザインは時代遅れ? | web R25
日本のWebサイトが「2003年レベルのデザイン」に見えてしまう理由とは? - NAVER まとめ
ただ、これは必ずしもネガティブなものではありません。
日本人には日本人が感じる快適さというものがあり、その結果として現在の形が採用されています。
「革新的なデザイン」よりも「使いやすさ・親しみやすさ」が優先されるのが、日本という国柄なのでしょう。
これらの理由から、ワイド型サイズのデザインがスタンダードになるには、まだまだ時間がかかりそうです。
リキッドレイアウト(フレキシブルレイアウト)が最適な答えか
リキッドレイアウトとは、各パーツのサイズを固定せずにディスプレイサイズの割合(%)を指定してデザインすることで、どのディスプレイサイズにも対応したデザインができるという、デザインの1つです。
代表的な例が、amazon.co.jpや楽天ですね。どちらのサイトも、標準型・ワイド型問わず、どのディスプレイでもぴったりに表示されます。
Amazon.co.jp: 通販 - ファッション、家電から食品まで【無料配送】
【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ
標準型とワイド型、両方の対応への答えの1つがこれですね。
ワイド型のシェアが90%超えるまでは、この形が適切な答えかもしれません。
メリットはどのユーザーに対しても最適な表示ができるという点です。
デメリットはデザインにある程度の制限がある・ディスプレイによって見え方が異なるなどです。
実はデメリットの部分は、デザイン力でカバーできる部分ではありますが、まだまだリキッドレイアウトの普及率自体が低くノウハウが全体的に少ないため、これらのカバーできる制作会社が少ないのが現状です。(もちろん弊社では対応可能ですよ!)
今後、日本のウェブデザインのシーンがどう移り行くか楽しみですね。