2013年4月

2013年4月

2013年も日本で使用率の高い解像度は「ワイド型(横幅1366px)」

世界中のパソコン利用者の情報を収集して公表しているStatCounter Global Statsの集計によると、2012年2月~2013年2月における、日本で最も使用率の高い解像度は「WXGA 1366px X 768px  15.6インチ」とのことです。

Top 10 Screen Resolutions in Japan from Mar 2012 to Feb 2013 | StatCounter Global Stats

さらにWXGA以上で統計を取ると、2013年3月現在では約53%のユーザーがワイド型を使用しています。

 

テレビと同様、パソコンのディスプレイもワイド型が主流へ

WXGA以上のワイド型における使用率の推移は

2009年 ・・・ 20.7%
2010年 ・・・ 24.9%
2011年 ・・・ 42.3%
2012年 ・・・ 50.6%

と、右肩上がりで増えています。

Top 10 Screen Resolutions in Japan from 2008 to 2013 | StatCounter Global Stats

 

それでもサイトデザインの形は、まだまだ数年は変わらない

それならサイトデザインもワイド型に対応しなければいけないのでは?と考えるところですが、恐らくサイトデザインのフォーマットは、まだまだ数年間、標準型に合わせた従来のものとなることが推測されます。

理由は以下の通りです。

 

1.日本の傾向として、少数へのユーザビリティを重要視させたがる

これ代表的な例が、多くの制作者を悩ませてきた「Internet Explorer 6への対応へのニーズ」ですね。

今ではさすがにあまり話を聞かなくなりましたが、使用率8%(しかも、恐らくその大半が制作者による動作テストで使われていた使用率ではないか?との声がある)を切った2年前ほどでも、対応を望む声が強かったものです。

たった8%、されど8%。お客様に不便な思いをさせたくないという日本人らしい考え方から、どうにか対応してくださいというご意見が多かったものです。

ワイド型にデザインが移行するということは、標準型では横幅が足りないため、横スクロールが発生してしまいます。
それが見づらいという意見から、恐らくこれもInternet Explorer6と同じ様に、まだまだ世間では切り替えのタイミングには至らないと推測できますね。

 

2.家庭用PC普及時から続く、15年以上に渡る「標準型サイズのデザイン」というスタンダードからの変化

標準型サイズのウェブデザインは、インターネットの普及時より続いています。

その中でも 1024px X 768px というサイズは、実に10年以上に渡り、使用率がトップでした。

なので、日本で一番閲覧数が多いといわれているYahoo!JAPANでも、未だに上記の1024px X 768pxに対応したデザインとなってますね。

 

日本のウェブデザインは、世界から見ると保守的といわれています。

アメリカ人のデザイナーが「日本のウェブデザインは2003年で止まっている」と表現することもあるほどです。
参考:
日本のウェブデザインは時代遅れ? | web R25
日本のWebサイトが「2003年レベルのデザイン」に見えてしまう理由とは? - NAVER まとめ

ただ、これは必ずしもネガティブなものではありません。
日本人には日本人が感じる快適さというものがあり、その結果として現在の形が採用されています。
「革新的なデザイン」よりも「使いやすさ・親しみやすさ」が優先されるのが、日本という国柄なのでしょう。

これらの理由から、ワイド型サイズのデザインがスタンダードになるには、まだまだ時間がかかりそうです。

 

リキッドレイアウト(フレキシブルレイアウト)が最適な答えか

リキッドレイアウトとは、各パーツのサイズを固定せずにディスプレイサイズの割合(%)を指定してデザインすることで、どのディスプレイサイズにも対応したデザインができるという、デザインの1つです。

代表的な例が、amazon.co.jpや楽天ですね。どちらのサイトも、標準型・ワイド型問わず、どのディスプレイでもぴったりに表示されます。

Amazon.co.jp: 通販 - ファッション、家電から食品まで【無料配送】

【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ

標準型とワイド型、両方の対応への答えの1つがこれですね。

ワイド型のシェアが90%超えるまでは、この形が適切な答えかもしれません。

 

メリットはどのユーザーに対しても最適な表示ができるという点です。

デメリットはデザインにある程度の制限がある・ディスプレイによって見え方が異なるなどです。

 

実はデメリットの部分は、デザイン力でカバーできる部分ではありますが、まだまだリキッドレイアウトの普及率自体が低くノウハウが全体的に少ないため、これらのカバーできる制作会社が少ないのが現状です。(もちろん弊社では対応可能ですよ!)

 

今後、日本のウェブデザインのシーンがどう移り行くか楽しみですね。

ニーズ(欠乏感への欲求)とウォンツ(具体的なイメージへの欲求)の違いを意識した戦略

こちらの記事が、中々面白いことを述べてます。

ASCII.jp:ネットショップが次の10年生き残るために必要なこと

 

この違いは、無意識で理解をしていることではありますが、分けて意識をすることは中々ありません。

前述の記事では、それを意識して戦略に組みましょうと述べてます。

ニーズ(needs)を抱えているお客様にウォンツ(wants)を抱かせれば、コンバージョンに繋がるという考え方です。

 

これは小さなことに捕らえられがちですが、どの分野においても、お客様と取引をする上で非常に大切なことだと思います。

 

そのニーズを解消できる人は既にウォンツの選択肢を持ってます。

ですが、ウォンツの選択肢を持ってない人が多いケースも多々あります。

 

例えばワイン。

初心者が漠然と「ワインを飲みたい」と思っていても、具体的にどのワインを飲めば良いかわからない。

その時に店員に「初心者なんですが、おすすめのワインありますか?」と尋ねたとして、

「ご予算と生産国のご希望はありますか?」

と言われても、知識がないのでわからない。

「渋めが好き、飲みやすいのが好き、甘めが好きなど、味のお好みはありますか?もしくはどんなワインを飲んでみたいですか?」

という様な、基本的な情報から選択の取捨を誘導してもらい、最終的に理由を添えてオススメのワインを勧めてもらえるほうが、満足感が総合的に高くなるかと思います。

 

弊社が提供している様な、ホームページ制作においても同じことがいえますね。

「企業としてホームページを持ちたい」と漠然と思ってる(ニーズ)方は多いのですが、具体的に何故ホームページが必要か、どんなホームページが必要かを理解している方は、意外と少ないのが現状です。

なので、先ずは徹底的にニーズをお聞きして、その中からウォンツを導き、ご提案致します。

 

常日頃から、意識できるようにしたいですね。

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